2004年10月05日

リビルトの実際

私達電装店ではスタータやオルタネータ等電装部品の「リビルト」というサービスを行っていますが、実際にはどんなことをやっているのでしょう?
スタータのリビルト作業を例にご紹介したいと思います。
全部は載せ切れませんので、詳細はホームページでご覧下さい。
また、オルタネータのオーバーホールについては「電気ぼうずは今日も行く」で紹介されてますので、こちらもご参考に。


分解開始

マグネットスイッチの接点摩耗

右が新品のブラシです。+側が極端に摩耗します。

不良パーツを交換・修理して、これがスタータ一式

手洗いの後洗浄機にかけます

最後にサンドブラスト処理をして・・・

新品同様に蘇ったスタータ

テスターで最終チェック

完成リビルト品としてストックされます。

■スタータ:エンジンを始動させるパーツです。キーを回したときだけ作動する部品ですから、オルタネータ等とは違い 走行距離や年数よりも単純に始動回数によって劣化します。
■マグネットスイッチの不良 :キーを回すとプランジャーが吸引され、接点がつながり通電します。弓形の2つの接点のうち+側が摩耗していきます。摩耗が進むと接触不良が起き、結果スタータが回らない=エンジンが始動できないというトラブルに至ります。
キーをひねったとき「カチッ」と音がしたきりスタートできないという症状がこれに当たります。
■ブラシの消耗 :回転部分に通電するためにカーボン製のブラシが使われます。(金属では熱で溶けたりします。)スプリングで押さえられていますが、摩耗が進むと接触不良を起こします。

リビルト品(リンク品)とは?
単なるリサイクルパーツとは異なり、一定の基準と高い技術の基に修理・再生・検査された修理完成品で、1年/2万キロの保証が付きます。
注) ・リビルト品をご注文の場合は、原則として交換後使用済み現品(コア)を返却していただきます。
・保証についてはこちらをご確認ください。
posted by ナガサワ at 15:40| Comment(0) | TrackBack(1) | From Pit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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オルタネータのオーバーホール
Excerpt: ■充電系のチェック、オーバーホールオルタネータで一番問題になるのは充電量の低下ですが、これは基本的な部分を電気を取り出すパーツ「ブラシ」という消耗部品に依存しているため避けて通ることができません。画像..
Weblog: 電気ぼうずは今日も行く
Tracked: 2004-10-05 15:58
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